「デザイン模写を始めたいけど、どんなサイトを選べばいいかわからない」
そんな人に向けて、学びになる題材サイトの選び方と模写するデザインを探すおすすめサイト10選を紹介します。
デザイン模写とは?|なぜ効果的なのか
デザイン模写とは、既存のWebサイトやアプリなどのデザインをそっくりそのまま再現して作ってみる練習方法です。
実際のデザインデータを見ながら、配色・レイアウト・フォント・余白などを観察し、
「なぜこのデザインが見やすいのか?」を体で覚えていくのが目的です。
多くの初心者が「センスがない」と感じてしまう原因は、良いデザインの“構造”を見抜く経験が少ないことにあります。
模写では、ただ真似するのではなく、
- なぜこの余白が心地よいのか
- ボタンの大きさや位置がどんな意図で決まっているのか
- 色やフォントにどんな役割があるのか
といった「デザインの考え方」を観察しながら再現していくため、自然とセンスの土台が育つのです。
また、模写は「手を動かす学習」なので、
- XDやFigmaなどのデザインツール操作
- HTML/CSSコーディング
- Webサイトの構造理解
といった実務的なスキル習得にも直結します。
教科書的な学びよりも、実際に“手を動かして学ぶ”ことで理解が深まり、応用力も身につきやすいのが特徴です。
つまりデザイン模写は、
🔰「センスに自信がない」
💻「コーディング練習を兼ねたい」
🎨「現場レベルのデザイン構成を理解したい」
といった人にとって、最短で成長できる学習法といえるでしょう。
模写の題材を選ぶときのポイント
デザイン模写で上達できるかどうかは、題材選びが9割といっても過言ではありません。
いきなりハイレベルなサイトを真似しようとすると、構成や装飾の意図が理解できず、「ただコピーしただけ」で終わってしまうこともあります。
まずは、以下のような基準で題材を選ぶのがおすすめです!
1.シンプルで構成が分かりやすいサイトから始める
最初の模写では、余白やレイアウトが整理された**コーポレートサイトやサービスLP(ランディングページ)**が最適です。
派手なアニメーションや装飾が少なく、レイアウトの基本構造を理解しやすいからです。
最初は「見やすく・整っている」デザインを選びましょう。
見た目が美しいデザインほど、ルール(グリッド・余白・配色)がしっかりしています。
2.目的や業種が明確なサイトを選ぶ
ただデザインが良いだけでなく、「目的がわかりやすい」サイトを選ぶことも大切です。
たとえば、
- 採用サイト → 情報整理・写真の見せ方を学べる
- 飲食店サイト → 配色やフォントの雰囲気づくりを学べる
- LP(商品紹介) → CTA(ボタン)や導線設計を学べる
といったように、業種ごとに得られる学びが違います。
3.自分が作りたいサイトに近い題材を選ぶ
「将来こんなサイトを作りたい」「このテイストが好き」など、自分の方向性に近い題材を選ぶとモチベーションが続きやすいです。
模写は時間がかかるため、興味のあるデザインを選ぶことで「続けられる練習」になります。
また、ポートフォリオを作る際にも「自分らしさ」を出しやすくなります。
4.スマホ対応デザイン(レスポンシブ)を意識する
最近のWeb制作では、スマホでの見え方(レスポンシブ対応)が欠かせません。
模写の段階から、PCとスマホ両方でどのようにレイアウトが変化しているかを観察すると、実務でも役立つ視点が身につきます。
5.無理に全部を模写しなくてもOK
1ページまるごと模写するのが理想ですが、最初は
「ヘッダーだけ」
「メインビジュアルだけ」
「フッターだけ」
といった部分的な模写練習でも十分です。
特定のパーツに集中して分析することで、より深い理解が得られます。
模写を効果的に進めるコツ
模写は「ただ同じ見た目を再現する作業」ではなく、デザインの仕組みを理解する練習です。
効率よくスキルを伸ばすためには、以下のポイントを意識して進めましょう。
1.いきなりコーディングせず「観察」から始める
模写を始める前に、まずはサイト全体をじっくり観察しましょう。
「なんとなくいい感じ」に見えるデザインほど、意図的なルールで構成されています。
たとえば、こんな視点で分析すると理解が深まります👇
- 余白(どのくらいの間隔で区切られているか)
- フォントサイズ(見出しと本文の比率)
- 配色(メインカラー・アクセントカラーの使い方)
- コンテンツのグループ化(どこでブロックが区切られているか)
スクリーンショットを撮り、線を引いて「余白」「文字サイズ」「色数」を可視化してみると、ルールが見えてきます。
2.HTML構造を意識して再現する
見た目だけでなく、HTMLの構造(セクション分け)にも注目しましょう。
デザインの整理整頓は、HTMLのタグ構造と密接に関係しています。
たとえば、
<header>:ロゴ・ナビゲーション<main>:メインビジュアル・コンテンツ<section>:コンテンツの区切り<footer>:会社情報・SNSリンク
といったタグの使い方を意識するだけで、構造的で読みやすいコードになります。
3.完全コピーより「理解しながら真似る」
単にピクセル単位で同じ見た目を再現するのではなく、
「なぜこの余白なのか」「なぜこの色なのか」を考えながら模写するのが大切です。
たとえば、
- 見出しと本文の余白を広くとる → 読みやすくするため
- ボタンの色を目立たせる → CTAを強調するため
このように、デザインの意図を推測しながら再現することで、真似から学びに変わります。
4.比較しながらブラッシュアップする
模写が完成したら、元サイトと並べて比較してみましょう。
細かな違い(フォントサイズ・余白・行間など)を見つけて修正していくことで、観察力がぐっと上がります。
Chromeの開発者ツール(検証)を使うと、CSSを確認しながら差を調整できます。
5.制作メモを残して「学び」を言語化する
模写が終わったら、「どんな工夫があったか」「次はどこを改善したいか」などをメモにまとめておきましょう。
学びを言語化することで理解が定着し、次の模写や実案件にも活かせます。
6.1つの題材を3回やると圧倒的に伸びる
同じサイトを
1回目:ざっくり再現
2回目:精度を上げて再現
3回目:構造やルールを意識して再構築
というふうに3段階で取り組むと、驚くほど理解が深まります。
最初は時間がかかってもOK。続けるほど「見ただけで構造がわかる目」が養われます。
おすすめのデザイン模写サイト10選
1.MUUUUU.ORG(日本の優良サイトまとめ)

日本のハイクオリティなWebサイトを多数掲載しているギャラリーサイト。
洗練されたデザインが多く、日本語サイト特有のレイアウトや情報設計を学ぶのに最適です。
模写初心者は、コーポレートサイトや採用サイトのような構成が分かりやすいページから始めるとよいでしょう。
2.SANKOU!(業種別で選びやすい)

「美容」「飲食」「建築」など、業種別カテゴリからデザインを探せるのが魅力。
自分が作りたいジャンルのサイトを簡単に見つけられるため、実案件を意識した模写練習に向いています。
また、日本語サイト中心なので、テキストの配置や余白の取り方も実務に直結します。
3.Good Web Design(トレンド把握にも最適)

シンプルで見やすいデザインギャラリー。最新トレンドや流行のデザイン傾向を把握するのに便利です。
フィルター検索で「ミニマル」「ポップ」などテイスト別に探せるため、模写テーマを絞り込みやすいのも特徴。
更新頻度が高く、常に新しいデザインに触れられます。
4.Awwwards(海外デザインの研究に)

世界的に有名なデザインアワードサイト。
アニメーション・ビジュアル表現・UIトレンドなど、ハイレベルな海外サイトを研究したい人におすすめです。
難易度は高めですが、「デザインの完成度とは何か」を知る上でとても参考になります。
5.Hoverstat.es(個性的なUIを学びたい人向け)

実験的・アート性の高いサイトを多く紹介しており、独創的なUIや動きのある演出を学びたい人に最適。
通常の企業サイトとは異なり、遊び心やインタラクション重視のデザインが豊富です。
模写というより「アイデアの引き出し」を増やす目的で使うのがおすすめ。
6.Responsive JP(レスポンシブ設計の参考に)

日本のレスポンシブWebデザイン事例を集めたギャラリー。
PC・スマホ両方のレイアウトを確認できるため、ブレークポイント設計や要素の切り替えを学ぶのにぴったりです。
実務で役立つ“構造理解型の模写”をしたい人におすすめです。
7.siteSee(シンプル構成を学ぶのに最適)

クリーンで構造的なサイトが多く、情報整理・余白・タイポグラフィなどの基本を学ぶのに最適。
無駄のないデザインが多いので、初心者の模写題材としても扱いやすいです。
海外サイト中心ですが、ナビゲーション構成などは汎用性が高いです。
8.Mobbin(UI・UXを学びたい人向け)

スマホアプリのUIをスクリーンショットで体系的にまとめたデザインギャラリー。
ボタン配置・画面遷移・UX設計など、アプリデザインの模写練習に最適です。
WebデザインからUI/UX領域にステップアップしたい人におすすめ。
9.Behance(海外の実務レベルデザイン)

Adobeが運営するクリエイター向けポートフォリオサイト。
ブランドサイト・アプリUI・広告ビジュアルなど、完成度の高い案件が豊富です。
海外デザイナーのワークフローやプレゼン方法まで学べるのが魅力。
10.Dribbble(パーツ・レイアウト構成の研究用)

ボタン・カード・フォームなど、UIパーツ単位のデザインが数多く投稿されています。
セクション単位の模写練習や、FigmaでのUI構築練習にも活用可能。
小さなパーツの積み重ねで、デザイン全体のクオリティを底上げしたい人におすすめです。
模写から次のステップへ|自分のデザインに活かす方法
模写は、デザインの基礎を身につける最高のトレーニングですが、最終目標は「模写できるようになること」ではなく、自分でデザインできるようになることです。
ここでは、模写から一歩進んでオリジナルデザインに発展させるためのステップを紹介します。
1.模写したサイトの「意図」を言語化する
模写を終えたら、まず「このデザインは何を伝えようとしていたのか?」を考えてみましょう。
たとえば、
- 落ち着いた配色 → 信頼感を与えたい
- 大きな写真をメインに使う → ブランドの世界観を伝えたい
- 余白を多く取る → 高級感や読みやすさを演出したい
こうして「なぜこのデザインになっているのか」を分析することで、次に自分がデザインを作るときに、目的に沿った表現を選べるようになります。
2.要素を組み合わせて“自分流”を試してみる
模写したデザインを1つで終わらせず、複数のサイトを模写→組み合わせるのがおすすめです。
たとえば、
- サイトAのヘッダー構成
- サイトBの配色バランス
- サイトCのボタンやCTAのスタイル
これらを掛け合わせることで、自然と自分のデザイン感覚が磨かれていきます。
「好きなデザイン×学んだデザイン」を実験的に組み合わせることで、“模写+α”の表現が生まれます。
3.色やフォントを変えてアレンジしてみる
模写したサイトをベースに、色やフォントを変えてみるのも効果的です。
ほんの少しの変更でも、印象がガラッと変わります。
たとえば、
- メインカラーをブルーからオレンジに変える
- ゴシック体から明朝体に変える
- ボタンの角丸を増やす
こうした微調整を繰り返すことで、配色やフォント選びの“感覚”が磨かれていきます。
その感覚が、自分のデザインスタイルを作る第一歩になります。
4.デザイン意図を説明できるようにする
デザイン力を高めるうえで大切なのは、「なぜそのデザインにしたのか」を説明できることです。
模写した作品を他人に見せるときに、「この余白は◯◯を意識した」「この色は信頼感を出すために選んだ」といった説明ができるようになると、ポートフォリオにも説得力が生まれます。
💬 現場では「センス」よりも「意図が伝わる説明」が重視されます。
5.模写の先に「リデザイン」へ進もう
最後のステップは、模写したデザインをベースに**自分なりに作り変える“リデザイン”**です。
たとえば、
- ターゲット層を変えて再構成する
- 配色や写真を変更して別テーマにする
- コンテンツ構成を見直して改善提案する
こうしたリデザインを通して、模写で得た観察眼を「応用力」へと変換できます。
ここまで来れば、もう「ただ真似る人」ではなく「考えて作るデザイナー」です。
まとめ:模写は“スタートライン”
模写はあくまで「デザインの目を育てる練習」。
本当の目的は、その学びをもとに自分の世界観を表現できるようになることです。
少しずつでも「変えてみる」「考えてみる」を繰り返すことで、あなたのデザインは確実に“模写を超える”瞬間を迎えます。
模写練習のよくある失敗例と注意点
模写は非常に効果的な練習方法ですが、やり方を間違えると「時間をかけても上達しない」という状態に陥ってしまいます。
ここでは、初心者が陥りやすい失敗とその対処法を紹介します。
1.完成させることが目的になってしまう
模写は「模写作品を仕上げること」がゴールではなく、「なぜそのデザインになっているのかを理解すること」が目的です。
デザインをただ再現するだけでは、自分の引き出しは増えません。
「この余白はなぜ広いのか」「フォントサイズの違いでどう印象が変わるのか」など、理由を考えながら模写することが大切です。
2.画像や配色を完全コピーして満足する
全く同じ色や画像を使うことは、著作権の観点でも避けた方が無難です。
あくまで「構成・余白・フォントの使い方」を学ぶために行い、最終的には自分の素材に置き換えて再構築する練習をしてみましょう。
このステップを踏むことで、模写からオリジナルデザインへ自然に移行できます。
3.模写だけで満足してしまう
模写は「基礎のトレーニング」であり、実践で使うための準備段階です。
模写した後に「自分だったらどうアレンジするか」を考え、応用デザインを1つ追加で作ることを習慣にすると、成長スピードが格段に上がります。
4.模写元のレベルが高すぎる
初心者のうちは、海外の受賞サイトや複雑なアニメーションサイトを選ぶと挫折しやすいです。
まずは構成がシンプルなコーポレートサイトやLPから始めましょう。
理解できる範囲で分析・再現する方が、学びが深くなります。
- 模写は「デザインの理由」を学ぶために行う
- コピーではなく「分析」と「再構築」が大事
- 模写→アレンジの流れで実力がつく
まとめ|模写は最短でデザインセンスを磨く実践トレーニング
デザイン模写は、単なる「真似」ではなく、プロの思考を自分の手で再現する訓練です。
配色や余白、情報の優先度、フォントの使い方など──
見た目の裏にある“意図”を理解することで、あなたのデザイン力は確実に伸びていきます。
今回紹介したサイトを活用すれば、
・初心者でも取り組みやすい構成のサイト(MUUUUU.ORG・SANKOU!)
・トレンドを意識した海外サイト(Awwwards・Behance・Dribbble)
・UI/UXの構造を学べるギャラリー(Mobbin・Responsive JP)
など、目的に合わせて題材を選ぶことができます。
大切なのは、「模写して終わり」ではなく、
なぜこのデザインが見やすいのか?
どんな目的でこう配置しているのか?
と考えること。
この“分析する模写”こそが、最短でデザインの引き出しを増やすコツです。






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