Webデザインを学び始めて疑問に思うことは「模写したデザインをポートフォリオに載せてもいいの?」という問題です。
実在するサイトを真似して作った作品は、著作権的に大丈夫なのか、採用担当にどう見られるのか・・・気になりますよね。
結論から言うと、模写デザインは正しく作ればポートフォリオに掲載してOKです。
実際、多くの未経験デザイナーが「模写→アレンジ→オリジナル化」というステップを踏んで内定や案件獲得につなげています。
- 模写デザインをポートフォリオに載せるときの注意点
- 採用担当が評価するポイント
- 著作権に配慮した安全な見せ方
- 未経験でも魅力的に見せる工夫とテンプレート
模写しか作品がない…という人でも、この記事を読めば「採用担当に伝わるポートフォリオ」を作る道筋が見えるはずです。
模写デザインはポートフォリオに載せていい?著作権の考え方
結論から言うと、「学習目的の模写」はOKですが、「公開の仕方」には注意が必要です。
模写はWebデザインの練習としてとても有効ですが、著作権のあるデザインをそのまま「自作」として公開してしまうと、著作権侵害になる可能性があります。
- 学習目的で個人利用する場合(自分のPC内や授業提出用など)
- 「模写である」と明記して掲載する場合(例:「〇〇サイトを参考に練習で作成しました」)
- 一部を参考にして、レイアウトや配色などを自分なりにアレンジしている場合
学習の一環として「構成やレイアウトを真似る」ことは、著作権法でも一般的に問題視されません。
大事なのは、“あくまで練習である”ことを明示するという点です。
- 模写作品を「自作デザイン」として掲載する
- 実在の企業ロゴや写真、テキストをそのまま使用する
- 模写したサイトとそっくりなデザインを「制作実績」として公開・営業に使う
特に、企業サイトやブランドロゴ、人物写真などを無断で使用するのは避けましょう。
もし本番用として公開する場合は、ダミーのロゴ・写真・テキストに差し替えるのが安全です。
ポイントまとめ
- 模写作品は「練習目的」ならOK
- 公開時は「模写であること」を明記
- 実在ロゴ・写真・テキストは使わない
- なるべくアレンジを加えて「自分の考え」が見える作品にする
採用担当が見る『良い模写デザイン』とは
模写デザインは、未経験者が実力を見せるための最強の武器です。
しかし、ただ「上手に模写できた」だけでは評価されません。
採用担当がチェックしているのは、“再現度”よりも“理解度”と“工夫の跡”です。
1.コーディング・構成を理解して再現できているか
模写の目的は「同じ見た目を作ること」ではなく、どんな意図でそのデザインが成り立っているかを理解して再現できているかです。
例えば、以下のような点を見られています。
- レスポンシブ対応が適切にできているか
- 余白・行間・グリッドの取り方に一貫性があるか
- コードが整理されていて、構造を理解しているか
見た目だけ整っていても、構造がぐちゃぐちゃだと「理解が浅い」と判断されてしまいます。
2.自分なりの意図や学びを言語化できているか
模写は「ただのコピー作業」ではなく、観察と分析のトレーニングです。
採用担当者は、模写作品そのものよりも、そこから何を学んだかに注目しています。
「ヘッダーの余白を広めに取ることで視線誘導を意識していると感じた」
「カラーコントラストのバランスが良く、情報の優先度が整理されている」
このように、デザイン意図を言語化できる人は現場での対応力が高いと評価されます。
3.模写で終わらず、アレンジ・改善提案がある
完全なコピーではなく、
「ボタンのホバーアニメーションを追加してみた」
「配色を自分なりに調整して見やすくした」
といった小さな工夫があると、一気に印象が良くなります。
「理解した上で、自分で考えて手を動かせる人」と見られるからです。
模写作品=再現力・理解力・観察力の証明
「何を意識して作ったのか」まで伝えられる人は、即戦力に近い!
模写作品をポートフォリオに載せるときの5つの工夫
模写デザインは、未経験者でも「実際に作れる力」を見せやすい強力なアピール素材です。
ただし、そのまま載せるだけでは伝わりにくいのも事実。
採用担当に「この人は現場で成長できそう」と思ってもらうには、見せ方の工夫が大切です。
1.「模写であること」を明記する
最初に大切なのは、模写作品であることをきちんと明記することです。
※本作品は〇〇サイトを参考にした模写デザインです(商用利用なし)
著作権の観点からも、オリジナルと誤解されないようにする配慮が必要です。
誠実な姿勢を見せることで、信頼感も高まります。
2.模写の目的・学びを簡潔に添える
ただ作品を並べるよりも、「どんな意図で模写したのか」を一文で説明するだけで印象が変わります。
デザイン構成と余白の取り方を分析するために模写しました。
レスポンシブ対応の構造理解を目的とした練習です。
採用担当は「この人は考えて作っている」と分かると、評価が一段上がります。
3.Before / After や 比較を見せる
模写前と後の比較を見せることで、観察力や改善力を可視化できます。
- 元サイトと自作サイトを並べて掲載
- 「気づいたポイント」や「改善した箇所」をコメント付きで紹介
「配色コントラストを調整して見やすさを改善」
「画像サイズを最適化して表示速度を向上」
このように“気づいて工夫した点”を具体的に見せると、現場感が伝わります。
4.使用ツール・技術を明示する
模写を通じて使用したツールやスキルを明記しておくと、技術面の理解度を示せます。
使用ツール:Figma/Photoshop
コーディング:HTML・CSS・JavaScript(レスポンシブ対応)
採用担当は「何ができるか」を知りたがっているので、スキルの棚卸しも兼ねて記載しましょう。
5.小さなアレンジを加えて“自分らしさ”を出す
模写の中に少しでもアレンジを加えると、「考えて作れる人」として評価されます。
- 色を変えて別業種向けにアレンジ
- フォントや写真を差し替えて印象を調整
- CTAボタンの配置を改善してみる
「模写+α」の発想で見せることで、オリジナル制作への応用力をアピールできます。
まとめ
模写作品は“再現力の証明”だけでなく、“考える力”を見せるチャンス。
「模写元の明記」+「意図・工夫の説明」+「自分なりのアレンジ」この3点を意識するだけで、ポートフォリオの印象がぐっとプロフェッショナルになります。
模写だけじゃ弱い?オリジナル化のステップ
模写はデザインの基礎力を鍛えるうえでとても有効ですが、ポートフォリオを作る上では「模写だけ」では弱い印象になることがあります。
なぜなら、採用担当は「再現できる力」よりも「提案・応用できる力」を重視しているからです。
ここでは、模写から一歩進んでオリジナルデザインに発展させるためのステップを紹介します。
ステップ1:模写元を分析する
まずは「なぜこのデザインが良く見えるのか」を言語化してみましょう。
- どんな配色が使われているか
- 文字サイズや余白のバランス
- 視線の流れや情報設計の工夫
この分析を通して、デザインの理論的理解が深まります。
模写は「写すこと」ではなく、「考え方を学ぶこと」が本当の目的です。
ステップ2:別テーマで再構成してみる
模写元の構成をベースに、別ジャンル・別ターゲットでデザインを作ってみると良い練習になります。
- 飲食店サイト → 美容院サイトにアレンジ
- 採用ページ → ポートフォリオサイトに変換
構成を参考にしつつ内容を変えることで、「応用力」や「業種に合わせた見せ方」を磨くことができます。
ステップ3:色・フォント・画像を差し替える
デザインの要素を自分で選び直すことで、自分らしさが生まれます。
- カラーパレットを自分で設定する
- Google Fontsや日本語Webフォントを選んで印象を変える
- 写真素材を自分で探してトーンを統一する
これだけでも「自分の判断で作ったデザイン」として評価されやすくなります。
ステップ4:自分でワイヤーフレームを起こす
慣れてきたら、模写ではなくワイヤーフレーム(構成案)から自分で設計してみましょう。
構成を自分で考えると、「どこを見せたいのか」「どんな行動を促したいのか」といった、デザインの意図づけを意識できるようになります。
この段階に入ると、模写練習からオリジナルデザインへの第一歩です。
ステップ5:仮想案件としてまとめる
最後は、オリジナル化した作品を「架空クライアント案件」としてまとめましょう。
架空クライアント:〇〇カフェ
目的:新メニューの告知と店舗認知の向上
ターゲット:20〜30代女性
制作期間:3日/使用ツール:Figma
このように“設定”をつけるだけで、ポートフォリオがぐっと実践的になります。
採用担当も「実務に近い思考ができる人」と感じてくれます。
まとめ
模写はスタートライン。
「分析」→「再構成」→「アレンジ」→「設計」→「仮想案件化」
この流れで少しずつオリジナル化すれば、現場で通用するデザイン思考を身につけることができます。
ポートフォリオに載せるときの構成テンプレート
どんなに良い模写作品でも、見せ方が雑だと評価されにくいものです。
採用担当は「どんな目的で」「どう工夫したか」を重視して見るため、
ただ画像を並べるだけではもったいないです。
ここでは、未経験でも使える模写作品を魅力的に見せる構成テンプレートを紹介します。
1.タイトル
最初に作品のタイトルを明記しましょう。
- 「カフェサイト模写(MUUUUU.ORG掲載サイトを参考)」
- 「美容院サイト模写 × オリジナル配色アレンジ」
「どのサイトを参考にしたのか」「どんな特徴があるのか」を一目でわかるようにします。
2.制作目的・狙い
模写であっても、なぜこのデザインを選んだのかを説明すると印象が良くなります。
- 配色と余白の取り方を学びたかった
- レスポンシブ対応の構成を理解するために制作
- トレンド感のあるフォント使いを研究したかった
意図を伝えることで、「学びながら制作している姿勢」が伝わります。
3.参考サイト・出典
著作権の観点からも、必ず参考サイトを明示しましょう。
「公式デザインをコピーした」ではなく、「練習として再現した」という立場を明確にしましょう。
4.制作期間・使用ツール
作業時間や使用ソフトを記載すると、スキル感が伝わります。
制作期間:3日
使用ツール:Figma/Photoshop/VS Code
短期間で仕上げたなら「スピード感」、丁寧に作り込んだなら「クオリティ重視」と印象づけられます。
5.デザインのポイント(学び・工夫)
模写作品の中でも、自分なりに意識した点・工夫した点を具体的に書きましょう。
- 配色バランスをトーンで整理
- ナビゲーションの余白調整で視認性を改善
- 画像サイズを軽量化して読み込みを最適化
単なる模写ではなく、改善意識のある制作だと伝えられます。
6.PC・スマホ表示のキャプチャ
レスポンシブ対応までできると強力なアピールになります。
PC/SPの両方を並べて掲載すると、見映えも良くなります。
- 余白をしっかり取って画像を並べる
- 実際のサイトのように「全体の構成」が伝わる形にする
7.まとめ(制作を通しての学び)
最後に、模写を通して得た学びを書きましょう。
- 実際に構築することで、CSS設計の理解が深まった
- フォントサイズの階層設計の重要性を体感した
- 次はオリジナル構成で挑戦したい
成長のプロセスを見せることで、伸びしろがある人材だと印象づけられます。
まとめ
模写作品をポートフォリオに載せるときは、「参考サイトを明示」+「学びを言語化」+「見やすい構成」
この3点を押さえるだけで、未経験でも“伝わるポートフォリオ”になります。
無料で作れるおすすめポートフォリオサービス5選
Wix

- ブラウザ上でドラッグ&ドロップ操作できる定番サイトビルダー。
- 多数のテンプレートがあり、ポートフォリオ用途でも使いやすい。
- 無料プランでも公開可能。ただし “〇〇.wixsite.com” のサブドメイン・広告表示など制限あり。
- 初めてポートフォリオを作る方に特におすすめです。
Adobe Portfolio

- Adobe 純正のポートフォリオ作成サービス。
- Creative Cloud契約者は追加料金なしで使えるケースあり。
- 写真・グラフィック系デザイナー向け。テンプレートが洗練されており、作品を「魅せる」構成に適しています。
Portfoliobox

- クリエイター専用に設計されたポートフォリオ特化サイトビルダー。
- コーディング不要で、ギャラリー作成・ブログ機能・サービス紹介なども備えています。
- 無料プランでもかなり使いやすく、「作品を見せること」にフォーカスしたい人に向いています。
Webflow

- コードを書かずに高度なデザインができるNo-code/Visual設計ツール。
- フリー版でもポートフォリオの公開が可能。デザイン自由度が高い反面、若干操作に慣れが必要。
- 「将来的に自分でサイトを構築したい!」という意志がある人には良い選択肢です。
Canva(ポートフォリオサイト機能)

- グラフィック作成ツールとして知られるCanvaですが、ポートフォリオサイトとして公開できる機能もあります。
- 難しい設定なしで、デザインして「公開」のボタンをクリックするだけ。
- 特に「作品数がまだ少ない」「簡単にまず見せたい」という初心者には最良の選択です。
- 使いやすさ重視:Wix、Canva
- デザインの魅せ方重視:Adobe Portfolio、Portfoliobox
- デザイン自由度・将来性重視:Webflow
- 無料プランの制限を確認:サブドメイン・広告表示・作品数など
以上の5サービスを活用すれば、コストをかけずにポートフォリオサイトを公開できます。
まずは1つ選んで、模写作品や自信作をさっと載せてみましょう。
サイトを作らなくてもOK!PDF・紙ポートフォリオという選択肢
ポートフォリオというと「Webサイトで公開するもの」というイメージがありますが、実は PDF形式や紙媒体 でまとめるだけでも十分にアピールできます。
特に、学習中や未経験から転職を目指す段階では、サイト制作に時間をかけすぎず、まずは「見せられる形」に整えることが大切です。
PDFポートフォリオは、PowerPointやCanva、Figmaなどでスライドを作り、そのままPDFとして出力するだけ。
メールやGoogleドライブで共有できるため、提出もしやすく、内容の修正も簡単です。
デザイン構成や解説文、制作意図を1ページずつ丁寧に載せれば、採用担当者にも伝わりやすい構成になります。
一方で紙ポートフォリオは、面接やスクールの発表会など、対面での場面に強い形式です。
印刷された作品をファイルや冊子にまとめることで、ページをめくりながら説明でき、印象にも残りやすいでしょう。
特にWebサイトでは伝わりにくい質感やレイアウトバランスを、リアルな紙面で表現できるのが魅力です。
サイト形式に比べて手軽に始められ、ポートフォリオの構成力やデザイン意図をしっかり見せられるのが、この2つの形式の強みです。
まずはPDFや紙でまとめて、そこからWebポートフォリオへと発展させていく流れがおすすめです。
まとめ|模写デザインでも“伝わるポートフォリオ”は作れる
ポートフォリオは、完成度の高さよりも「自分が何を学び、どう成長しているか」を伝えることが大切です。
たとえ模写デザイン中心でも、制作意図や改善点、気づきをしっかり言語化できていれば、採用担当者の目に留まります。
また、Webサイト形式だけでなく、PDFや紙ポートフォリオでも十分に魅せ方は工夫できる時代です。
無理に完璧を目指すよりも、今あるスキルを整理し、見せ方を工夫することで「実力が伝わる作品集」に仕上がります。
小さな模写でも積み重ねれば、確実に自信につながります。
ポートフォリオは“完成させる”ことよりも、“更新し続ける”ことが何より大切です。
あなたの成長を可視化するツールとして、まずは一歩踏み出してみましょう。






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