Googleフォームで「自動返信メール」を設定したはずなのに、なぜか届かない・送られない・迷惑メールに入る と悩む人は非常に多いです。
とくに以下のようなケースはよく起こります。
- 回答者に確認メールが送られていない
- Gmail には届くのに、キャリアメール(docomo/au/Softbank)には届かない
- Apps Script を使った自動返信が動かない
- フォーム側の設定ミスでメールアドレスが取得できていない
- GAS エラーで送信自体が止まっている
実は Googleフォームの自動返信メールは 仕様が複雑で、少しの設定ミスで届かなくなる仕組み になっています。
- 自動返信メールが届かない原因
- 原因ごとの具体的な対処法
- 確実に届く Apps Script(コピペ可)
この記事の手順をそのまま実践するだけで、ほとんどの「届かない」問題は解決できます。
Googleフォームの自動返信メールが届かない主な原因とは?(結論)
結論から言うと、Googleフォームで自動返信メールが届かない原因は、次の 5つのいずれか であることがほとんどです。
① Googleフォーム側でメールアドレスを取得できていない
自動返信メールは、「回答者のメールアドレス」 を取得していなければ送れません。
- メールアドレスの質問を作っていない
- 「メールアドレスを収集する」がオフのまま
- Google ワークスペースの制限で社内以外のアドレスを収集できない
この設定ができていないと、送信処理自体が発動しません。
② Googleフォーム標準の「回答のコピーを送信」がオフになっている
フォームの基本機能である「回答者に回答のコピーを送信」をオンにしていないケース。

Googleフォーム単体で自動返信メールを使う場合は、必須設定です。
③ Apps Script(GAS)のエラーで送信処理が止まっている
GASを使ってカスタムメールを送っている場合は、
- スクリプトのエラー
- トリガーが動いていない
- 権限が再承認されていない
- 送信制限を超えている(GASは1日100件など制限あり)
といった理由で「送られない」ことがあります。
GASを使っている場合、ここが最も注意が必要です。
④ 受信者側の問題(迷惑メール/キャリアメール拒否)
メールは「送った側」ではなく受信者側の設定 でブロックされることが非常に多いです。
とくに以下は高確率で弾かれます。
- docomo / au / SoftBank のキャリアメール
- iCloudメール
- 会社メール(セキュリティ強め)
特にキャリアメールは、Gmail → キャリアメール の到達率が極端に低いのが現実です。
⑤ フォーム設定・GAS・通知メールの仕様のどれかに引っかかっている
Googleフォームは、
- 標準機能(回答コピー)
- アドオン(Form Notifications 等)
- Apps Script(自作スクリプト)
など、複数の方法で自動返信が作れますが、どれか1つでも設定がズレていると届かない という仕様です。
複数の仕組みを併用していると、さらに混乱が起きます。
まとめ(結論)
Googleフォームの自動返信メールが届かない原因は、下記に集約されます。
- メールアドレスを正しく取得できていない
- 標準機能の設定が不足している
- Apps Script のエラー・トリガー不備
- 受信者側でブロックされている
- システム仕様の理解不足
特に GASのエラー と キャリアメールの拒否 は最も多い原因です。
Googleフォーム側の設定ミスによる不達(原因①)
Googleフォームの自動返信メールが届かない原因のうち、最も多いのが フォーム本体の設定が誤っているケース です。
特に次の3つは “あるある” なので、必ずチェックしましょう。
1. 「メールアドレスの収集」が OFF になっている
自動返信メールを送るためには、回答者のメールアドレスを収集する必要があります。
しかし Googleフォームは初期設定では メールアドレスを自動で取得しません。
- Googleフォームを開く
- 上部タブの「設定」をクリック
- 「回答セクション」 → 「メールアドレスを収集する」 を「確認済み or 回答者からの入力」にチェック

これが OFF の状態だと、どれだけ正しく自動返信設定をしていても絶対に届きません。
2. メールアドレス入力欄を“必須”にしていない
「メールアドレスの収集」で自動取得せずに、手入力のテキスト欄を自分で追加しているケースも多いです。
その場合、フィールドを必須にしていないと空欄で送信できてしまうため、当然メールも送れません。
- メールアドレス入力欄の「必須」が ON になっているか
- 入力チェック(メール形式のバリデーション)が設定されているか
3. 回答後の自動返信機能(アドオン)に必要な項目が連動していない
Googleフォームの自動返信メールは「標準機能ではない」ため、以下のようなアドオンを使用します。
- Form Notifications
- Email Notifications for Google Forms
- Autocrat
- formMule
- Yet Another Mail Merge(YAMM) など
これらを使う場合、アドオンの設定画面で
- どのフィールドのメールアドレスに送るか
- メール本文に差し込む項目は何か
を指定します。
ここが 正しく紐づいていない(フィールド名が間違っている) と、送信されません。
- 質問のタイトルを後から変更すると、アドオン側が古い項目名を参照したままになる
- 複製したフォームを使うと、アドオン設定が引き継がれておらず送信されない
✔ よくある間違いまとめ(ここだけ見ればOK!)
| よくあるミス | どうなる? |
|---|---|
| メールアドレスの収集がOFF | 絶対届かない |
| メール欄が必須になっていない | 空欄送信 → メール届かない |
| メール形式のバリデーションなし | 入力ミス → 届かない |
| アドオンの対象フィールド名がズレている | アドオンがメールを送れない |
| フォームを複製した | アドオンの設定が引き継がれず届かない |
原因②:回答者のメール入力ミスによる不達
自動返信メールが届かない理由として意外と多いのが、回答者自身がメールアドレスを間違えて入力しているケース です。
フォーム作成者の設定が完全でも、メールアドレスが間違っていれば当然メールは送れません。
特によくある入力ミスは次の通りです。
1. ドメイン部分のスペルミス
メールアドレスでもっとも多い誤入力が、@以降のドメインの間違いです。
gmil.com(※「a」が抜けている)gmail.con(※「m」を「n」にミス)docomo.co,jp(※「.」が「,」になっている)icloud,com(※カンマ誤入力)
これは手入力のフォームでは本当によく起きるミスで、どれだけ送信側が設定しても防げません。
2. 前半部分(@より前)の誤入力
ドメインではなく、前半の文字列を間違えるパターンもあります。
- 1文字抜けている
- 「-」と「_」を間違える
- 大文字小文字の混同
- スマホの予測変換で意図しない文字が入る
スマホ入力が多いフォームでは特に起きやすいです。
3. そもそもメールアドレスを入力していない
「必須」の設定がされていなければ、空欄のまま送信できてしまいます。
この場合も当然メールは送れません。
4. フリーメール以外(会社メールなど)の独自ドメインでエラーが出る
回答者が会社のメールや学校のメールなど 独自ドメイン を使っている場合、
- セキュリティが厳しい
- 外部からの自動送信メールをブロックする
といった理由でメールが届かないことがあります。
回答者には問題がなくても、自動返信メール側(Gmail)が弾かれるケースもあるため注意が必要です。
対策:メール入力ミスを防ぐ方法
フォーム側でできる対策は次の通りです。
1. 「メールアドレス形式のバリデーション」を必ずONにする
Googleフォームのテキスト欄では、「記述式」 → 「回答の検証」 → 「メールアドレス」 を選ぶことで、example@domain.com のような形式でないと送れなくなります。
2. メールアドレスは「自動収集」を使う(もっとも確実)
「メールアドレスの収集」をONにすると、回答者は Googleアカウントでログインして回答する仕様になります。
これにより:
- 入力ミスゼロ
- メールアドレス確実
- 個人情報の信頼性が高い
とメリットが大きいです。
※ただし、ログイン必須になるため、匿名回答ができません。
3. メール欄を“2回入力”させるフォームも効果的
入力欄を2つ用意して一致チェックをさせるのも有効です。
- メールアドレス
- メールアドレス(確認用)
地味ですが、誤入力をかなり減らせます。
原因③:メールサービス側の受信ブロックや迷惑メール振り分け
Googleフォームの自動返信メールが届かない原因として、回答者が使っているメールサービス側でブロックされている というケースも非常に多く発生します。
送信側(フォーム作成者)の設定が正しくても、受信側のセキュリティ設定や迷惑メールフィルターによってメールが届かない・迷惑メールフォルダに入ることは日常的にあります。
1. Gmail・Yahoo!メールなどの「迷惑メール」判定
Googleフォームの自動返信メールは、GAS や外部ツールを使って送信している場合、メールの形式や本文内容によって 迷惑メール判定されやすい ことがあります。
- 本文が短すぎる
- URLが多すぎる
- HTMLメールが簡素すぎる
- 送信元アドレスが信頼されていない
- 同じ内容のメールを大量送信している
これらの条件に当てはまると、Gmail・Yahoo!メールなどは迷惑メールフォルダへ自動で振り分けます。
2. 携帯キャリアメール(docomo, au, SoftBank)の受信拒否設定
キャリアメールはセキュリティが非常に強く、自動送信メールを受け付けない設定になっている ことが多いです。
- ドメイン受信設定が「携帯会社以外拒否」にしてある
- PCメールを受信しない設定になっている
- URLつきメールを拒否している
- 迷惑メールフィルターが強モードになっている
- なりすまし防止設定がONになっている
この場合、正しいメールアドレスでも 完全に届かない(不達) という現象が起きます。
3. 企業メール・学校メール(独自ドメイン)のセキュリティ
企業や学校のメールサーバーには、迷惑メールをブロックする強力なフィルターがかかっていることがあります。
- 「外部からの自動送信」を拒否している
- HTMLメールが弾かれる
- 添付ファイルがあると拒否される
- SPF / DKIM に合致しないメールを拒否する
Google Apps Script の送信は Gmail のサーバーを経由するため、独自ドメインの厳しいメールサーバーには拒否されやすい のが特徴です。
対策:受信ブロックを防ぐ方法
次の対策を回答者に案内するか、フォーム内に記載しておくと効果的です。
1. 「迷惑メールフォルダ」を確認してもらう
もっとも多い原因なので、まずこれを案内すると解決することが多いです。
2. “受信許可リスト” に送信元メールを追加してもらう
以下のような文言をフォームに載せておくだけで改善率が大幅に上がります。
※自動返信メールが届かない場合
「○○@gmail.com」からのメールを受信許可に設定してください。
キャリアメール利用者には特に必須です。
3. HTMLメールの場合はテキスト形式に変更する(GAS側)
キャリアメールは HTML メールを弾くことがあります。
GAS を使う場合、テキストメールに切り替えるだけで届くケースが多いです。
4. 企業メール・学校メールを使うユーザーには別メール推奨
フォーム説明文に、次のような一文を添えるとトラブルを防げます。
※企業メール・学校メールをご利用の方は、迷惑メール対策によりメールが届かない場合があります。
可能であれば Gmail / Yahoo!メール等をご入力ください。
原因④:GAS(Google Apps Script)の設定ミス・コードエラーによる不達
Googleフォームの自動返信メールは、「通知ツール」や「GAS(Google Apps Script)」を使って送るケースが多いですが、スクリプトの設定ミスやコードエラーが原因でメールが送信されない こともよくあります。
GAS は便利な反面、小さなミスがあるだけで 黙って失敗する 場合があるため注意が必要です。
1. トリガーが正しく設定されていない(最も多い原因)
GAS で自動返信メールを送る場合、「フォーム送信時」トリガーが必須です。
- トリガーが設定されていない
- イベントタイプが「フォーム送信」ではない
- 別ユーザーのアカウントで設定されている
- 有効期限切れで無効化されている(Google側の仕様)
特に以下の通知が出ていると、トリガーは動いていません。
⚠ このアカウントではトリガーが無効になっています。
再度認証してください。
✔ 対策
- GAS の「トリガー」画面を開き、「フォーム送信時」実行が作動しているか確認する
- 無効化されている場合は再認証して有効化する
- アカウント切り替えが発生する場合は、1つに統一
2. 権限不足によりメール送信がブロックされている
GAS は初回実行時に「このアプリが Gmail を送信する許可がありますか?」と確認されます。
しかし、
- 初回の許可をしていない
- 違うGoogleアカウントで認証してしまった
- 企業アカウントでGmailの送信権限が制限されている
これらの場合、自動返信メールは送られません。
✔ 対策
- GASエディタ > 実行 > 関数を選択 > 実行し、権限許可を完了
- 「承認が必要です」メッセージが出たら必ず許可する
- 企業アカウントの場合、Gmail送信権限が必要(管理者設定)
3. コード内のメール送信部分が間違っている
次のようなミスがあるとメールは送信されません。
- メールアドレスが正しく取得できていない
MailApp.sendEmail()の書き方ミス- 変数名のタイプミス
- 受信者(to)が空欄になっている
- HTMLメールの書式エラー
特に多いのがこれ:
var email = e.namedValues["メールアドレス"];
実際はフォーム項目名が微妙にズレていて、email変数に何も入っていない(空) ケースが非常に多いです。
✔ 対策
Logger.log(e.namedValues);を使い、正しいキー名を確認する- メールアドレスが空の場合は送信しない処理を入れる
- フォーム項目名の変更後は必ずキー名チェック
4. 毎日送信上限に達している(GASの仕様)
GAS は Gmail を使って送信しているため、1日に送信できるメール数に上限 があります。
- 無料アカウント:100通/日
- Google Workspace:1,500通/日ほど
フォーム回答が多い場合はすぐに制限に達し、送信上限を超えると GAS はエラーを吐かず単純にメールが送られなくなる ため非常に分かりにくい仕様です。
✔ 対策
- 「Google Workspace」アカウントの利用を検討
- 上限超過時はメール通知を止める処理を入れる
- 外部メールサービス(SendGrid / MailerLite)を併用する
5. スクリプトのエラーが出て停止している
GAS はエラーが出ても気づかれにくく、知らない間に スクリプトが停止 していることもあります。
- エディタ上部の「実行ログ」にエラーが出ていないか
- トリガー画面に「エラー」マークが出ていないか
- GASのメアドに「トリガーが失敗しました」というメールが届いていないか
✔ 対策
- エラー内容を確認し該当箇所を修正
- 必要であれば try/catch でエラー処理を追加
- メール送信部分を分解して動作確認する
まとめ:GASの不達は“設定ミス・トリガー問題”が大半
GAS で自動返信メールが届かない場合、ほとんどは次のいずれかです。
- トリガーが無効になっている
- メール送信の権限がない
- メールアドレスを正しく取得できていない
- コードにミスがある
- 送信上限を超えている
上から順に確認すれば、ほぼ確実に原因が特定できます。
原因⑤:Google側の仕様変更・一時的な障害による不達
Googleフォームや Gmail、Apps Script(GAS)はGoogleのクラウドサービス上で動作しているため、「Google側の仕様変更」や「一時的な障害」によってメールが送信されないというケースが定期的に発生します。
これはユーザー側ではどうしようもない問題で、設定をどれだけ見直しても改善しないことがあります。
1. Google側でメール送信に関する仕様変更が行われた場合
Googleはセキュリティ強化のため、以下のような仕様変更を予告なく行うことがあります。
- GAS のメール送信ルール変更
- 外部サービスへの通知ルールの変更
- Gmail のスパム判定アルゴリズム更新
- フォームの回答制御に関するアップデート
特に最近はスパム対策が強化されており、
● 無料アカウントの送信制限
● 添付ファイルを含むメールが送れない
● 自動メールがスパム扱いされやすい
といった変更が行われることも多く、その影響でフォームの返信メールが届かなくなるケースがあります。
✔ チェック方法
- Google Workspace ステータスダッシュボードで障害状況を確認
- Gmailの仕様変更のお知らせを確認
- Twitter(X)やGoogle関連掲示板で情報発信をチェック
- 海外ユーザーのフォーラムも有効(同時多発の報告が多い)
2. Googleサーバーの一時的な障害による不達
Googleサービスは世界規模で運用されていますが、ごくまれに次の障害が発生します。
- Gmailの送受信障害
- Apps Scriptの実行障害
- Webhook/APIの遅延
- フォームの回答反映遅延
このような場合、
- メールが遅れて届く
- 一部のメールだけ届かない
- そもそもGASが動作しない
- トリガーの実行そのものが止まる
などの挙動が起こることがあります。
✔ 確認ポイント
- Apps Scriptの実行ログにエラーはないのに動いていない
- Gmail が普段より遅延している
- 他のユーザーも同じ不具合を報告している
これらが当てはまる場合、Google側の一時的な問題の可能性が高いです。
3. 数時間〜1日で自然に復旧することが多い
Google側の障害・遅延の場合、
ユーザーが修正できる問題ではないため、
✔ 数時間〜24時間程度で自然に復旧する
ことが一般的です。
実際、過去の事例では:
- Gmailの大規模障害で自動メールが遅延
- GASトリガーが全ユーザーで動かなくなる
- スプレッドシートの反映が数分遅れる
などのトラブルが 世界的に発生したことが複数回 あります。
4. Google側の障害が疑われるときの対応
ユーザー側ができることは次のとおりです。
✔ ① ステータスダッシュボードを確認
Googleの公式ページで、障害中か確認できます。
✔ ② GASの「再認証」を試す
トリガー無効化等の軽い障害なら改善することがあります。
✔ ③ 時間を置いて再テスト
数時間後にフォーム回答を流して確認する。
✔ ④ 別アカウントでテスト送信
アカウント単体の問題か切り分けできる。
✔ ⑤ 代替手段を一時的に利用
どうしても当日内で必要な場合:
- フォームの通知メール(Google標準機能)を一時採用
- 外部メールサービス(SendGrid等)の使用
- 予約・問い合わせフォームを一時的に別サービスへ切り替え
5. 仕様変更・Google障害は“設定が正しいのに届かない”ときに疑う
以下のような状況なら、Google側の問題である可能性が高いです。
- 設定は正しいのに突然届かなくなった
- 昨日まで動作していたコードが急にエラーに
- 他のフォームも同時にメールが届かない
- トリガー実行ログが正常なのに送信されない
- SNSで同じ不具合報告が増えている
この場合、ユーザーが何をしても改善しないことがあります。
まとめ:GASやフォームの不達はGoogle側の障害も疑うべき
Googleフォームの自動返信メールは便利ですが、Google側の仕様変更や一時障害が原因で届かないことがあります。
- 仕様変更 → スパム判定・送信ルールの変更が影響
- 一時障害 → GASトリガー・Gmail遅延などが原因
- 数時間〜1日で復旧するケースが多い
他の原因すべてを確認して問題がなければ、Google側の障害を疑うのが正しい判断です。
原因⑥:ネットワーク・端末側の問題
Googleフォーム自体や設定に問題がなくても、回答者自身のネットワーク環境や使用端末の状態が原因で、自動返信メールが届かないケースがあります。
特にスマホ利用者が多い場合は、この影響も大きくなります。
よくあるケース
① 電波状況が悪く、送受信が遅延している
- 公共 Wi-Fi を利用している
- 圏外・電波が弱い
- VPN を使用している
などの状態だと、メールが一度サーバー側で保留され、届くまで時間がかかることがあります。
② メールアプリがバックグラウンドで停止している(スマホ)
- iPhoneの「低電力モード」でメールアプリが同期されていない
- Androidの省電力設定でアプリがバックグラウンド停止
- メールアプリの「自動同期」がオフ
リアルタイムでメールが届かず、「届かない」と勘違いされやすいポイントです。
③ 端末のストレージ容量不足
スマートフォンの容量が上限に達すると
- メール受信が停止
- 古いメールが削除される
などのトラブルにつながることがあります。
④ メールアプリのキャッシュ破損・古いバージョン
- Gmailアプリのキャッシュ破損
- メールアプリのバージョンが古い
- OSが古く、同期が不安定
これらもメールの受信を妨げることがあります。
改善策(回答者向けに案内できる内容)
Googleフォーム運用者として、問い合わせ時に以下を案内すると解決率が高まります。
- 電波の良い場所で確認してもらう
- Wi-Fi/モバイルデータ通信を切り替えて試してもらう
- 端末を再起動してもらう
- Gmailアプリのキャッシュを削除
- メールアプリが最新か確認してもらう
- 受信フォルダの容量を確保
- 省電力モードの解除・自動同期のオン確認
記事のまとめ
Googleフォームの自動返信メールが届かない原因は、大きく分けて 6つ に分類できます。
- Googleフォーム側の設定ミス
- 「回答のコピーを送信」設定がオフ
- メールアドレス収集の未設定
- アドオンの設定漏れ・権限不足
- 回答者のメールアドレス入力ミス
- 全角/半角ミス
- @抜け
- スペル間違い
といった単純な入力ミスが最も多い原因。
- メールサービス側の受信ブロックや迷惑メール振り分け
- Gmail、iCloud、キャリアメールなどのフィルタ設定によってブロックされるケース。
- GAS(Google Apps Script)のエラー
- トリガー未設定
- コードの記述ミスや権限不足
- GAS制限(Rate Limit)に引っかかる
- Google側の仕様変更・一時的な障害
- Googleサービスの障害
- API仕様変更
これらは利用者側では対処できないが、ステータスページで確認可能。
- ネットワーク・端末側の問題
- 回答者が電波の悪い環境でメール受信できていない
- 端末の容量不足
- メールアプリの同期オフ、バックグラウンド停止
など意外と多い原因。
最終的な結論
自動返信メールが届かない原因は Googleフォームの設定ミスだけではなく、メールアドレスの入力間違い・端末側の通信環境・GASの不具合など外部要因も大きい ということです。
特にユーザーが多いフォームほど、複合的な理由で「届かない」が発生しやすくなります。
この記事で紹介したチェックリストを使えば、ほとんどの問題を短時間で解決できるはずです。


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