WEBデザイナーに興味はあるけど、第一歩を踏み出せずにいませんか?
最近でも、未経験・異業種からのキャリアチェンジを目指す人が増えており、20代はもちろん30代、40代からの挑戦も珍しくありません。
とはいえ、「やっぱり美大卒じゃないと無理?」「大卒じゃないと企業に相手にされないのでは?」という不安が頭をよぎるのも当然です。
特に高卒・専門卒・大学中退など、学歴にコンプレックスを感じている方にとっては、大きなハードルに思えるかもしれません。
しかし実際のところ、WEBデザインの世界では「学歴よりもスキル」が何より重視される傾向があります。
私自身も文系大学卒&デザイン未経験からWEBデザイナーへ転身し、現在は制作会社に勤めながらスクール講師も務めています。
学歴に関係なく活躍している仲間たちもたくさんいます。
この記事では、以下の内容を通じて「学歴がなくてもWEBデザイナーになれる理由」と、「どんな学び方をすれば現場で通用するスキルが身につくのか」を詳しく解説していきます。
学歴がなくてもWEBデザイナーになれる理由
WEBデザイン業界は、他の職種と比べて「学歴フィルター」がゆるやかです。
なぜなら、企業が求めているのは“即戦力となるスキル”や“ポートフォリオのクオリティ”であり、大学名や専攻ではないからです。
実際に学歴なしで活躍している人は多い
私が関わっているスクールでも、「高卒」「大学中退」「フリーター」「主婦」といった背景を持つ受講生がたくさんいます。
中には、美術系やIT系の学歴がまったくない状態から、半年ほどで制作会社に就職した方もいます。
重要なのは、「どう学んだか」「どんな作品を作れるか」「相手の要望にどれだけ応えられるか」といった実践力です。
デザイン系の学歴があっても、スキルがなければ評価されない
逆に、専門学校や美大を出ていても、実務スキルが足りなければ採用されないこともあります。
- Photoshopの使い方はわかっていても、バナーが思うように作れない
- HTMLとCSSの基礎を勉強したけど、1ページのサイトを自力で完成させたことがない
というような状態では、書類選考で落ちてしまうケースもあるのです。
学歴よりも、「制作意図を汲み取る力」「方向性の修正力」「実際に作品を形にする力」が評価されます。
ポートフォリオが何よりも重視されるのです。
WEBデザインは“実力主義”だからこそ、チャンスがある
WEBデザインの世界は、基本的に実力主義。
「誰が作ったか」ではなく、「どんなデザインか」「どうユーザーに価値を届けるか」が重要視される世界です。
そのため、未経験からのスタートであっても、やるべきことを地道に学び、魅力的な作品を作ることができれば、就職や案件獲得につなげることができます。
学歴にコンプレックスがある人ほど、「ちゃんと学べば変われる世界」だと感じるはずです。
就職・案件獲得に必要なスキルと姿勢は?
学歴が重視されないWEBデザイン業界では、“どんなスキルを持っているか”と同じくらい、“どんな姿勢で取り組んでいるか”も評価の対象になります。
ここでは、未経験からWEBデザイナーとして就職・案件獲得を目指す上で大切なポイントをお伝えします。
1.HTML・CSSの基礎スキルは必須
WEBデザイナーを目指すなら、まずは「HTMLとCSS」をしっかり身につけることが大前提です。
これらは、Webページの構造やデザインを形にするための言語で、いわばWEBデザインの土台となる部分。
ありがちな失敗として、「デザインだけを学べばいい」と思ってしまうケースがありますが、実務では「デザインをHTML/CSSでコーディングする」スキルが求められることがほとんどです。
2.デザインの基礎と模写で“目を養う”
デザインのセンスに自信がないという方も多いですが、センスは「経験」と「観察」で磨かれます。
そのために有効なのが、「模写」です。
既存の良質なサイトを選び、構成や配色、余白の取り方などを自分の手で再現してみることで、自然と“目”が養われ、感覚も身についていきます。
3.ポートフォリオは“就職のための名刺”
就職や案件獲得を目指すなら、ポートフォリオ(作品集)は必須です。
クラウドソーシングのコンペに参加してみるのもおすすめです。
- バナー制作
- LP(ランディングページ)
- コーポレートサイト
- 架空案件のWebサイト
といった作品をいくつか用意し、「どういう目的で、誰に向けて、どんな意図で作ったのか」を説明できるようにしましょう。
デザインの完成度だけでなく、“思考の過程”や“改善の柔軟さ”も見られます。
4.修正に柔軟に対応できる力
現場では、必ずといっていいほど「修正依頼」があります。
「イメージと違った」「ターゲットに合っていない」など、デザインの方向性が途中で変わることもあります。
そんなときに、「自分のデザインを押し通す」姿勢ではなく、“相手の意図を汲み取り、素早く軌道修正できる力”があると、現場でとても重宝されます。
5.小さな成功体験を積み重ねる
最初から完璧な作品を作れる人はいません。
「簡単なバナーを一つ作ってみる」
「模写コーディングを1ページ仕上げてみる」
「ポートフォリオに1件追加する」
というように、小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ自信がついていきます。
スキルと姿勢が整っていれば、学歴がないことはハンデになりません。
むしろ、「未経験でもここまでできるようになった」というプロセス自体が、評価されるポイントになるのです。
独学とスクール、どっちがいい?WEBデザインスクールの強みとは
「独学でWEBデザインを学ぼうか、スクールに通うべきか…」
未経験者がまず悩むのが、この“学び方”の選択です。
結論から言えば、「スクールに通う方が圧倒的に効率が良く、挫折しにくい」です。
ここでは、独学とスクールの違いや、スクールに通うメリットについて詳しく解説していきます。
1.独学は「迷子になりやすい」
WEBデザインに関する情報はネットや本でも手に入ります。
YouTubeにもたくさんの解説動画があるので、「独学でもいけそう」と思うかもしれません。
ただし、どれが正しい情報か分からない・何から手を付ければいいか分からないというのが独学最大のハードルです。
特に未経験の方は「順番を間違えて非効率になってしまう」「いつまでも手を動かせない」という状態に陥りがちです。
2.スクールは「正しい順番で学べる」
WEBデザインスクールでは、プロが設計したカリキュラムに沿って学習が進むため、「今やるべきこと」「次にやるべきこと」が明確です。
- デザインの基本(配色・レイアウト・フォントなど)
- PhotoshopやFigmaの使い方
- HTML/CSSの基本構造
- レスポンシブ対応
- ポートフォリオの作成
といった流れで体系的に学べるので、無駄がありません。
3.スクールは「質問できる環境」がある
独学で一番つまずくのは、「分からないところが解決できない」という壁です。
スクールには現役のデザイナーや講師がいるため、疑問をすぐに質問・相談できる環境が整っています。
「なぜこの書き方じゃダメなのか」「もっと良いやり方は?」といった本質的な理解も深まります。
4.仲間や講師との交流がモチベーションにつながる
独学だと孤独になりがちですが、スクールには同じ目標を持った仲間や、応援してくれる講師がいます。
挫折しそうになった時に、誰かと話したり刺激をもらったりできる環境があるのは大きなメリットです。
中には、スクール内のつながりから仕事や案件に発展することもあります。
5.実績づくり・就職サポートがあるスクールも
最近のWEBデザインスクールでは、実案件を通じてポートフォリオを作れるカリキュラムや、履歴書・面接対策のサポートがあるところも増えています。
「実務未経験だけど、実績として提出できる作品がある」という状態で就職活動に臨めるのは、スクールならではの強みです。
独学はコスト面のメリットがある反面、「遠回り」や「途中で挫折」のリスクも高くなります。
一方で、スクールは費用がかかりますが、最短ルートでプロを目指せる環境が整っているのが魅力です。
高卒・未経験からWEBデザイナーになった人たちのリアルな声
「未経験OKって本当に信じていいの?」
「高卒でも就職できるの?」
そんな不安を抱えている方のために、実際に高卒・未経験からWEBデザイナーとして働いている人たちのリアルなエピソードをご紹介します。
これを読めば、きっと自分にもできるかもしれないと思えるはずです。
ケース1:高卒・コンビニバイト → 24歳でWEBデザイナーへ
高校卒業後、フリーターとしてコンビニや居酒屋でアルバイトをしていたMさん(24歳)。
ある日、SNSで見かけたWEBデザインの仕事に興味を持ち、無料説明会に参加。
「やりたいこともスキルもなかったけど、このままじゃ嫌だ」と思い、思い切ってスクールに通うことを決意。
半年間、昼はバイト・夜は学習という生活を続け、ポートフォリオを制作。
地元の制作会社に見事就職が決まりました。
ケース2:高卒・シングルマザー → 在宅デザイナーへ転身
高校卒業後、結婚・出産を経て、事務パートとして働いていたKさん(30歳)。
子育てと両立できる仕事を探す中で「WEBデザインなら在宅でできる」と知り、オンラインスクールに申し込み。
子どもが寝た後や週末に少しずつ勉強を進め、半年後にはクラウドソーシングで初案件を受注。
今では月10万円以上の収入を安定して得られるように。
ケース3:高卒・製造業から転職 → 社内WEB担当に
高卒後、工場で働いていたTさん(28歳)。
パソコン好きで、昔から趣味でホームページをいじっていたこともあり、WEBデザインに興味を持つ。
夜間スクールに半年間通い、卒業後は知人の紹介で小規模な企業に就職。
社内の販促用サイトやチラシのデザインを担当し、少しずつ外部案件も任されるように。
どの人にも共通しているのは、「最初は不安だったけど、やると決めて行動したことが転機になった」という点です。
高卒や未経験であることは、確かに不安要素かもしれません。
ですが、作品や熱意、学ぶ姿勢があれば、チャンスをつかむことは十分に可能です。
学歴なし・未経験でもWEBデザイナーとして活躍しやすい?
1.実務で求められるのは「学歴」よりも「スキル」と「姿勢」
WEB業界の特徴のひとつに、学歴より実力が重視されるという傾向があります。
もちろん、美大やデザイン系の専門学校で学んだ経験があると有利な場面もありますが、それ以上に重要なのは「求められているものを形にできる力」と「改善・修正への対応力」です。
実際の現場では、クライアントの要望を理解し、目的に合ったデザインをスピーディにアウトプットする力が求められます。
それは、訓練や現場経験で十分に身につけることが可能です。
2.自分のペースで学べる環境が整っている
今は、オンラインスクールや動画教材、添削付きのカリキュラムなど、自分のペースで効率的に学べる環境がそろっています。
昔は通学制しかなかったスクールも、今では全国どこからでも受講できるものが増えてきました。
「高卒だから不利」と感じる人もいるかもしれませんが、逆に言えば「いま行動できる人」こそが伸びやすい時代です。
3.実績づくりがしやすくなっている
以前は、実務経験がなければ仕事を取るのが難しい時代でしたが、今はクラウドソーシングやポートフォリオサイト、SNS発信などを通して、自分の実力を見せる場がたくさんあります。
- コンペに参加して、LPを制作してポートフォリオに
- 模写コーディングでスキルを見える化
- SNSで発信 → 小さな依頼につながることも
このように、「案件がないから経験が積めない」という壁を自分で壊せます。
未経験から仕事を得るために必要な準備
「高卒・未経験でもWEBデザイナーになれる」と言っても、ただ学ぶだけでは不十分です。
実際に仕事を得るためには、戦略的な準備が必要です。
ここでは、私自身や教え子たちが実践してきた「確実にチャンスをつかむための準備方法」をご紹介します。
1.ポートフォリオをしっかり作る
未経験者の最大の武器はポートフォリオです。
制作会社の面接やクラウドソーシングで仕事を受ける際、「あなたが何をどこまで作れるのか?」を一番伝える手段はポートフォリオしかありません。
特に以下のような点を意識しましょう。
- 目的がはっきりしているデザイン
- 架空でもOK。バナーやLPなど複数ジャンルを制作
- 制作意図・ターゲット・配色・構成の説明文を添える
2.クラウドソーシング・SNSを活用して実績づくり
いきなり「正社員で制作会社に就職」というハードルが高い場合は、小さな実績を積み上げていく方法も非常に有効です。
クラウドソーシング
- ココナラ、クラウドワークス、ランサーズなど
- バナー制作・画像修正・LP改修など単価が低くてもOK
SNS発信
- 「模写100本ノック」や「制作した作品の解説投稿」など
- 共感・拡散でフォロワーから依頼につながることも
最初は収益にならなくても、「自分が仕事を通してどれだけ成長できるか」が重要です
3.コミュニケーションスキルを鍛える
WEBデザイナーは、「人と関わらずに黙々と作業する職業」ではありません。
特に以下のような場面でのコミュニケーション能力が求められます。
- クライアントの要望を引き出すヒアリング力
- 制作物の意図を伝える説明力
- チーム内での報連相
「コミュニケーション」と聞くと苦手意識を持つ方もいますが、「相手の意図をくみ取ること」や「わかりやすく伝える努力をすること」ができれば十分です。
これは訓練で身につけられます。
就職・転職活動を成功させるコツ
「ポートフォリオも準備できたし、実績も少し積んできた」
——でも、ここからが本番です。
未経験・学歴なしでも採用される人には共通点があります。
ここでは採用されやすい人が実践している3つのポイントをご紹介します。
1.未経験歓迎の企業を狙う
WEB制作会社や自社メディア運営企業の中には、未経験者の採用に積極的な企業も多く存在します。
- 「WEBデザインスクール卒業生歓迎」
- 「ポテンシャル重視」
- 「若手を育てたい」
こうしたキーワードが入っている求人を優先的に探してみましょう。
また、ハローワークや地域の合同説明会で「求人票には出ていないけど採用意欲のある企業」と出会えることもあります。
実際、私自身もそれでチャンスをつかみました。
2.「学び続ける姿勢」をアピールする
未経験者がアピールすべきなのは、「これまでの経験」よりも「これからの伸びしろ」です。
面接では次のような内容を伝えると、採用担当者の印象が大きく変わります。
- 「今、◯◯を重点的に学んでいます」
- 「毎週◯作品ずつ制作してSNSで公開しています」
- 「次はJavaScriptやWordPressにも挑戦したいです」
「この人はまだまだ伸びる」と思ってもらえたら、経験の差を覆すことができます。
3.「この人はまだまだ伸びる」と思ってもらえたら、経験の差を覆すことができます。
現場で働くと、思い通りにいかないことも多いです。
- 先輩からフィードバックをもらったとき
- クライアントの要望が頻繁に変わるとき
- スケジュールがタイトなとき
そんなとき、「一緒に働きたい」と思われる人は、素直に学ぶ姿勢を持っている人です。
私自身、最初の職場でたくさん怒られ、たくさん直しをもらいました。
でも、そのたびに「すみません!やり直します!」と答えてきたことで、次第に信頼されるようになっていきました。
まとめ:一歩踏み出すあなたへ
学歴がなくても、デザイン経験がなくても、WEBデザイナーになる道は確実に存在します。
私も、大学でデザインを学んでいたわけではありません。
センスに自信があるタイプでもありませんでした。
でも、「やってみたい」「変わりたい」という気持ちだけは、誰よりも強かったと思います。
その気持ちを武器に、少しずつ勉強を積み重ね、ポートフォリオを作り、面接に挑み、今ではスクールで後輩を育てる立場にまでなりました。
もしあなたが、「自分にできるか不安」「本当に就職できるのかな」と悩んでいるなら、まずは作品を1つ作ってみてください。
小さな一歩が、きっと未来を変えます。
あなたの「やってみたい」は、十分すぎるほど価値があります。
その気持ちに、自信を持ってくださいね。
この記事が、今WEBデザイナーを目指すあなたの、少しでも勇気になればうれしいです。
ご覧いただき、ありがとうございました!
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