WordPressで画像やファイルをアップロードした時、以下のようなメッセージが出てアップロード出来ないことがあります。
この記事では、アップロード出来ない時の対処法を解説します。

なぜアップロードできないのか?エラーの原因を理解しよう
WordPressでファイルをアップロードする際に「このサイトのアップロードサイズ上限を超えています。」というエラーが表示される主な原因は、サーバーの設定によってアップロード可能なファイルサイズに制限が設けられているためです。
この制限は、PHPの設定ファイルであるphp.ini
や.htaccess
などで定義されています。
特に、upload_max_filesize
やpost_max_size
の値が小さい場合、大きなファイルのアップロードが制限されることがあります。
現在のアップロードサイズ上限を確認する方法
現在のアップロードサイズの上限を確認するには、WordPressの管理画面から「メディア」→「新規追加」を開きます。アップロード画面の下部に「最大アップロードサイズ: ○○MB」と表示されており、これが現在の上限値です。
この値を確認することで、どの程度のファイルサイズまでアップロード可能かを把握できます。

サーバー設定を変更してアップロード上限を引き上げる方法
アップロードサイズの上限を引き上げるには、サーバーの設定ファイルを編集する必要があります。
php.iniを編集する場合
php.ini
ファイルに以下の設定を追加または変更します。
upload_max_filesize = 64M
post_max_size = 128M
memory_limit = 256M
.htaccessの編集
Apacheサーバーを使用している場合、.htaccess
ファイルに以下の設定を追加します。
php_value upload_max_filesize 64M
php_value post_max_size 128M
php_value memory_limit 256M
エックスサーバーでの設定方法
- サーバーパネルにログイン
- 「PHP設定」→「php.ini設定」へ進む
- 対象ドメインを選択し、上記部分の追記または変更
- 「確認画面へ進む」→「設定を保存する」で完了
※設定値は「memory_limit ≥ post_max_size ≥ upload_max_filesize」の関係を保つ必要があります。
さくらのレンタルサーバーでの設定方法
- コントロールパネルにログイン
- 「スクリプト設定」→「php.ini設定」へ進む
- 対象ドメインを選択し、上記部分の数値を変更
ロリポップ!での設定方法
- ユーザー専用ページにログイン
- 「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」へ進む
- 対象ドメインを選択し、PHPバージョンを「CGI版」に変更
- 「.htaccess編集」機能を有効にする
- WordPressのインストールディレクトリにある「.htaccess」ファイルに上記を追記
- ファイルを保存し、設定を反映
※ロリポップ!では、公式設定での最大アップロードサイズは20MBまでとなっているため、上記の方法で設定を変更する必要があります。
ConoHa WINGでの設定方法
- ConoHa WINGのコントロールパネルにログイン
- 「サイト管理」→「サイト設定」→「応用設定」タブを開く
- 「PHP設定」→「php.ini設定」へ進む
- 上記のphp.ini設定を追記
- 「保存する」で設定を反映
カラフルボックスでの設定方法
- カラフルボックスのコントロールパネルにログイン
- 「PHP設定」→「php.ini設定」へ進む
- 上記のphp.ini設定を追記
- 「保存する」で設定を反映
※設定後、WordPressの管理画面でアップロードサイズが変更されているか確認してください。
これにより、PHPの設定を上書きしてアップロードサイズの上限を変更できます。
これらの設定変更後、サーバーを再起動するか、設定を反映させるための手順を実行してください。
- 設定変更後、WordPressの管理画面でアップロードサイズが変更されているか確認してください。
- 一部のサーバーでは、設定変更が即時反映されない場合があります。
その場合は、時間をおいて再度確認するか、サーバーのサポートに問い合わせてください。 - 設定ファイルの編集は慎重に行い、バックアップを取ってから作業することをおすすめします。
プラグインを使って簡単にアップロード上限を変更する方法
コードの編集に不安がある場合は、プラグインを使用してアップロードサイズの上限を変更することができます。
「MaxUploader」プラグインをインストールし、有効化することで、管理画面から簡単にアップロードサイズの上限を設定できます。
ただし、プラグインによってはサーバーの設定上限を超えて変更できない場合もあるため、注意が必要です。

アップロードするファイルのサイズを圧縮して対応する方法
アップロードサイズの上限を変更できない場合や、設定変更が難しい場合は、アップロードするファイル自体のサイズを圧縮する方法があります。
画像ファイルであれば、画像圧縮ツールを使用してファイルサイズを小さくすることができます。
また、動画ファイルの場合は、解像度やビットレートを下げることでファイルサイズを減少させることが可能です。
まとめ:最適な方法でアップロードエラーを解消しよう
「このサイトのアップロードサイズ上限を超えています。」というエラーを解消するためには、サーバーの設定を変更する方法や、プラグインを利用する方法、ファイル自体を圧縮する方法などがあります。
自身のスキルや使用しているサーバーの環境に応じて、最適な方法を選択し、エラーの解消を図りましょう。
コメント