Googleフォントを設定したのに、サイトでフォントが反映されない…そんな経験はありませんか?
HTMLやCSSに正しく記述したつもりでも、実際の画面ではデフォルトフォントのままというケースは意外と多いです。
原因は、読み込み設定のミスやフォント指定の順序、さらにはキャッシュやブラウザの仕様など、いくつかの要素が複雑に関係していることがほとんどです。
この記事では、Googleフォントが反映されないときに考えられる主な原因と具体的な対処法を、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
一度設定を見直すだけで、すぐに正しく表示されるケースも多いので、ぜひこの記事を参考にトラブルをスッキリ解決しましょう。
Googleフォントが反映されない主な原因
1.リンクタグや@importの記述ミス
<link>タグや@importで指定したURLが間違っていると、そもそもフォントが読み込まれません。- 特にスペースやセミコロン、シングル/ダブルクォーテーションの違いに注意が必要です。
2.CSSでのフォント指定の順序や記述ミス
font-familyの指定が正しくない場合、ブラウザはフォールバックフォントを表示します。- 例:
font-family: 'Roboto', sans-serif;のように、最後に必ず汎用フォント(sans-serifやserif)を入れる必要があります。
3.display=swapや太さ指定の不足
- Google Fontsでは太さ(weight)やスタイル(italicなど)を指定しないと、想定と異なる表示になることがあります。
- 例:
<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Roboto:wght@400;700&display=swap" rel="stylesheet">
4.キャッシュの影響
- ブラウザやWordPressのキャッシュが古い情報を保持している場合、変更が反映されません。
- キャッシュクリアやプラグインキャッシュの削除が必要です。
5.プラグインやテーマとの競合
- 一部のテーマやCSS最適化プラグインが、Google Fontsの読み込みをブロックしたり順序を変えたりすることがあります。
- プラグインを一時無効化して動作確認するのが有効です。
6.HTTPS混在コンテンツの問題
- サイトがHTTPSなのにGoogle FontsをHTTPで読み込んでいると、ブラウザによって読み込みがブロックされることがあります。
- 常に
https://fonts.googleapis.comを使用しましょう。
7.日本語フォントの読み込み制限
- Google Fontsで提供されている日本語フォントはファイルサイズが大きく、読み込みが遅くなる場合があります。
- 遅延や一部ブラウザでの表示不具合が起こることがあります。
ポイント
初心者の場合、まずリンクタグ・CSS記述・キャッシュの順で確認するのが効率的です。
原因を順番に潰せば、ほとんどの場合はすぐにフォントが反映されます。
原因別の具体的な解決策
1.リンクタグや@importの記述ミス
解決策
- Google Fontsの公式サイトから取得したコードをコピーして貼り付ける。
<link>タグは必ず<head>内に設置。@importの場合は、CSSファイルの最上部に記載する(<style>タグ内に書かない)。
<link rel="preconnect" href="https://fonts.googleapis.com">
<link rel="preconnect" href="https://fonts.gstatic.com" crossorigin>
<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Roboto:wght@400;700&display=swap" rel="stylesheet">
2.CSSでのフォント指定の順序や記述ミス
解決策
font-familyに正しいフォント名を指定する。- フォント名はシングルクォーテーションで囲むと安全。
- 最後に必ず汎用フォントを入れる。
body {
font-family: 'Roboto', sans-serif;
}
3.display=swapや太さ指定の不足
解決策
- Google Fontsのリンクで必要なウェイトやスタイルを指定。
display=swapを付けることで、フォント読み込み中もテキストが表示される。
<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Roboto:wght@400;700&display=swap" rel="stylesheet">
4.キャッシュの影響
解決策
- ブラウザキャッシュをクリア。
- WordPressの場合、キャッシュ系プラグイン(W3 Total Cache, LiteSpeed Cache等)のキャッシュを削除。
- CDNを利用している場合は、CDN側のキャッシュもクリア。
5.プラグインやテーマとの競合
解決策
- プラグインを一時無効化して確認。
- CSS最適化系プラグインはGoogle Fontsの読み込み順序を保持する設定を確認。
- テーマに独自でフォントを読み込む機能がある場合は、重複を避ける。
6.HTTPS混在コンテンツの問題
解決策
- 常に
https://fonts.googleapis.comから読み込む。 - サイト全体がHTTPS化されているか確認。
7.日本語フォントの読み込み制限
解決策
- 必要なウェイトのみ読み込む(例:400,700だけ)。
- ページの読み込み速度を意識して、本文用は軽量なフォントにする。
- フォント表示が遅い場合は、
font-display: swap;を追加してテキストの視認性を確保。
ポイントまとめ
- まずはリンクタグ・CSS指定・キャッシュを確認。
- 次にプラグインやテーマの影響、HTTPSの混在をチェック。
- 日本語フォントはファイルが大きいため、軽量化や表示方法を工夫する。
まとめ
この記事では、Googleフォントが反映されない主な原因と、その具体的な解決方法を初心者向けに解説しました。
ポイントは、読み込み方法・CSS指定・キャッシュ・プラグインやテーマの競合を順にチェックすることです。
これを押さえるだけで、多くのトラブルは簡単に解決できます。
Webサイトのデザインを整える上で、フォントは印象を大きく左右する重要な要素です。
今回の方法を参考に、快適にGoogleフォントを活用して、見やすく魅力的なサイト作りを進めてみてください。



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